冠婚葬祭や上司に家族、お世話になっている方に手紙を書く機会は年を重ねるごとに増えていきますよね。メールやSNSの利用が増えてきたせいか、手紙を書くのは突然に感じます。
先日、友人の娘が小学校へ入学することになりました。
「おめでとう」の気持ちはメールで済ませたのですが、簡単なプレゼントを贈ることにしました^^
……ところが、ただ送れば何とかなるだろうと思っていたのですがモノだけ贈るのは何だか味気ないので手紙も合わせようとペンを手に取り悩み込んでしまいました^^;
そこで、手紙の書き方にコツがあるのではないかなと調べてみました!
実際に書いた文章を例として紹介するので、文才なんかなくてもそれっぽい手紙が書けるようになりますよ!
- 基本に沿った手紙文例!
- 4つのブロックの基本とは?
- 4ブロックを細かく解説!
手紙を書くにも基本が大事です! まずは基本を抑えていきましょう^^
4つのブロックの基本とは?
早速、基本の4つのブロックを意識して書いた文章を紹介します!
手紙文は【前文】【主文】【末文】【後付】の4つの構成からできています。
この4つの役割りを理解できれば楽々にスラスラと手紙が書けるようになります!
- 前文 (①②③④)
- 主文 (⑤⑥)
- 末文 (⑦⑧⑨)
- 後付け (⑩⑪⑫)
4つのブロックとそれぞれの要点をわかりやすく解説していきます!
● 前文
最初のあいさつの部分を、手紙では「前文」といいます。
①頭語
「こんにちは」にあたる「拝啓」などの書き出しの言葉です。
②時候のあいさつ
基本になるあいさつです。「あたたかくなりましたね」「紅葉が美しい季節ですね」など、季節感をあらわす言葉をつづけます。
③安否を尋ねるあいさつ
「お元気ですか」「お忙しいことでしょうね」など、相手の様子を尋ねます。その後「私も元気です」など、自分の安否を知らせる表現をつけ加えることもあります。
④お礼やお詫びのあいさつ
「いつもありがとう」「ご迷惑ばかりおかけして」など、相手との関係に応じて感謝や恐縮の気持ちを伝えます。
● 主文
手紙の主体となる、用件の部分です。
⑤起こし言葉
主文に入るときは、改行して1文字下げて新しい段落にし、「さて」「このたびは」などと書き始めます。これは、前文でのあいさつが終わり、さあ、ここからが手紙の用件ですよ、ということをわかりやすく示すための表現です。
⑥本文
お祝いなら「おめでとう」、お礼なら「ありがとう」の気持ちをまず伝えます。たとえば、文例の入学祝いの場合「太郎くんが生まれたときは……、うちに遊びに来たときは……」と書き連ねては、何の手紙なのかわかりにくくなってしまいます。
● 末文
用件の後のあいさつです。話すときも、用件が終わっていきなり「さようなら」とは言わないはず。手紙を締めくくるあいさつが必要です。
⑦結びのあいさつ
本文の後には、「お元気でね」「また会いましょう」など、相手の健康や活躍を祈る言葉、今後につなげる表現などを添えます。
⑧結びの言葉
手紙ならではの便利な言い回しとして、「まずは◯◯まで」という表現があります。◯◯には、お祝い、お礼、ご連絡、ご返事など、手紙の内容をあらわす言葉が入ります。
⑨結語
「さようなら」にあたる、手紙文を結ぶ言葉です。「拝啓」で始まったら「敬具」で終わるというふうに、頭語に合わせた結語を用いるのがルールです。
● 後付け
これも手紙ならではの形式です。しかし、書くべきことは決まっているので、順番さえまちがわなければOKです。
⑩日付
手紙を投函する日付です。
⑪署名
自分の名前は下方に書きます。
⑫あて名・敬称
相手の名前に「様」などの敬称をつけ、行頭から書きます。
さいごに
手紙は形式があるから苦手という方もいますが、
実は「形式があるからこそ楽」とも言えますよね^^
現在の暮らしの中で手紙を書こうと思うのは、電話ですませては失礼になる相手や用件の場合が多いと思います。
そんなとき、形式にのっとった手紙は、それだけで礼儀正しい印象を与えることができます。
- 前文(最初のあいさつ)
- 主文(手紙の用件)
- 末文(用件後のあいさつ)
- 後付け(日付・署名・宛名)
電話などで気軽に話すときも、用件を切り出す前に「こんにちは」「先日はどうも」などとあいさつをし、最後には「また近いうちにお会いしましょう」などと言いますが、手紙もそれと同じことです。
4つのブロックを意識すれば思いも相手にグッと伝わりやすくなりますよ。
自信が持てないときは、家族や友人に手紙を送って練習してみてはいかがでしょうか^^