お中元・お歳暮の辞退、返送、断る際の送り状の書き方文例!

職務上、取引先や教え子などからの贈答品を受けとれないとき、
社内規則で禁止されているのに部下から届けられたとき、
あるいは、家庭として虚礼廃止を実行しているなどの理由で、
お中元・お歳暮を受けとることを辞退したいケースもあるかと思います。

こんなときのお礼状の書き方を紹介します!

  • 返送するときのお礼状の書き方!
  • 辞退するときのお礼状の書き方!
  • 基本構成と言い回し文例!

などもまとめているので、お中元・お歳暮へのお礼状の書き方をマスターしちゃいましょう^


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お中元・お歳暮を返送するときのお礼状の書き方!

▲お中元・お歳暮を返送するときのお礼状文例

こうした場合のお礼状の基本構成

  • 相手の好意・心遣いに対するお礼
  • 品物を受けとれない事情の説明
  • おわび・理解を求める言葉
  • 今後につなげる言葉

通常のお礼状には欠かせない「結構な品」などの品物を称賛する感謝の言葉は省きます。


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他の言い回し文例!

②③ 品物を受けとれない事情、おわび

  • 堅片しいようですが、返送させていただく決まりになっておりまして……
  • 立場上、お受けするわけにはまいりませんので、あしからずご了承ください。
  • どうかお気を悪くなさいませんように。
  • ご好意については、今回だけお受けいたしますが、今後は無用にお願いいたします。
  • お気持ちだけありがたく頂戴いたしまして、品物については失礼ながらお返しさせていただきます。

④ 今後につなげる言葉

  • 今後とも変わらぬご交誼のほどをお願いいたします。
  • お子様のおすこやかなご成長をお祈りいたします。
  • 失礼のほどお許しくださいまして、今後とも変わらぬおつきあいのほどをお願いいたします。

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仲人した夫妻からの贈答を辞退するとき

頼まれ仲人の場合、お中元・お歳暮などのあいさつは3年間が一応のメドとされています。
日ごろのおつきあいは途絶えているのに、それ以降も贈答がつづくときは、
仲人の側から辞退を申し出てもいいでしょう。

さいごに

お中元・お歳暮を受けとることを辞退したい場合は、受けとる側の事情に合わせて

  • ① 受けとりを辞退し、返送する
  • ② 今回だけは受けとり、次回は断る

のいずれかの方法をとります。

いずれにしろ、先方は好意にもとづいて贈っている場合がほとんどですから、
礼を尽くしたあいさつの手紙を添えるのがマナーです。

品物だけを返送するのは、相手に対してたいへんに失礼なことなので、絶対に避けましょう。

お中元・お歳暮の品物に応じたお礼の手紙文例集!

お中元・お歳暮へのお礼状は基本構成以外に、
相手との関係や品物に応じたお礼の表現を加えると、
より感謝の気持ちが相手に伝わりやすくなります^^

そこで、相手や品物に応じたお礼の表現を紹介します!

  • 基本文例と書き方のポイントとは?
  • 送り状の文例集!
  • 事前に贈る? 品物に添える?

などもまとめているので、お中元・お歳暮へのお礼状の書き方をマスターしちゃいましょう^^


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感謝を伝えるお礼状!

これは、「結構な品」という言い方の応用編です。
食品ならば――

  • さっそく食べた
  • おいしかった
  • その他の品物ならば
  • さっそく使っている、
  • 役にたっている

という感謝の言葉を伝えれば、
相手も「(その品物を)贈ってよかった」と思ってくれることでしょう^^

お中元ならビールや清涼飲料、ゼリーなどの涼味、
お歳暮ならお正月用の食品などをいただくことも多いものです。

その場合は、夏をしのぐために、あるいは年越しの準備のためにタイミングのいい贈り物だったということを感謝するといいでしょう。

● 食品の言い回し

  • たいへんおいしくいただいております。
  • さっそく家族で堪能させていただきました。
  • 今年の○○は、とみに出来がよろしいようで、いつにも増しておいしく感じられます。
  • 口いっぱいに旬の味覚が広がりました。
  • さわやかなのど越しに、暑さを忘れそうです。
  • 暑気払いにぴったりです。
  • 連日の猛暑に夏バテぎみでしたが、涼やかな味わいに元気づけられた思いです。
  • お正月を迎えるのになによりの品でございます。
  • 新年のおせちに使わせていただきます。
  • おかげさまで、お正月の祝い膳が華やかなものになります。
  • 風呂上がりの一杯、こたえられません。(ビールなどに)
  • おいしすぎるものですから、つい食べすぎて困っております。(お菓子などに)

● 食品以外の品に

  • さっそく使わせていただきました。
  • おかげさまで室内が一気に涼しく(あたたかく)なったように感じられました。(インテリア小物に)
  • 食器に華やぎを与えてくれます(食器などに)
  • 寝苦しい夜(寒い夜)も、おかげさまで快適になりそうです。(シーツなどの寝具に)

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家族構成への配慮に感謝して書く!

お中元・お歳暮を贈る側は、相手の家族の様子を思い浮かべながら品物を選ぶものです。

  • あそこは「イケる口」だからビールを
  • お子さんがいるからゼリーを
  • ご家族が多いから洗剤が役立つかも という具合です。
  • 〇〇は家族全員の大好物です。
  • よく、わが家の好物がおわかりになりましたね!
  • 家族で競争のようにしていただいております。
  • 子育て中のわが家は毎日の洗泌が日課です。なによりの品でございました。
  • 毎日使うものですので、たいへんありがたく、さっそく封を切らせていただきました。
  • 子どもたちがまず歓声をあげました。
  • 薄味で胃にもやさしく、母もたいへん喜んでおります。
  • 毎日のお弁肖にさっそく活躍してくれています。
  • いただいた品を絶好の肴に、夫婦で晩酌を楽しんでおります。

「ああ、わが家の状況を考えて、それに合うものを選んでくださったのだな」と感じたときは、その思いを率直に伝えると、相手も「わかってくれて嬉しい」と思ってくれるでしょう^^

相手の見立てや目利きを称賛する

地域の名産物や、しゃれた食器などをいただいたときは、
相手の「品物を見る目」の確かさやセンスのよさに言及してお礼を述べるのも一法です。

  • 当地ではなかなか手に入らない珍しいOOをお送りくださいまして……
  • さすが産地のものは一味も二味も違うと、感心しきりです。
  • わざわざ産地にご手配をいただきましたようで、たいへん恐縮しております。
  • 吟味された素材ばかりを使った逸品なのですね。ご配慮ありがとうございます。
  • 久々の郷里の味を堪能しております。
  • 新鮮な海の幸に恵まれた御地をうらやましく思います。
  • 雑誌で紹介されているのを見て、ぜひ一度食べてみたいと思っていました。
  • 家族の希望で○○をリクエストさせていただきました。(カタログギフトを贈られて)
  • 使い勝手のいいデザイン、さすがOO様のお見立てはすばらしいと家族でも評判です。

特に、海の幸・山の幸などの食品は、地元の人しかわからない名店や現地ならではのルートから送ってくださることもあります。そんな相手の気遣いや手間にも、心からの感謝の気持ちを伝えたいものです。


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さいごに

お中元・お歳暮に限らず、なにか品物をいただいたときは

  • (たいへん)お心のこもった(お中元/お歳暮の)品
  • お心づくしの(お中元/お歳暮の)品
  • (まことに)結構な(お中元/お歳暮の)品

など、相手の心遣いや品物そのものへの感謝の気持ちを述べます。
この3つは、もっとも基本的な表現で、相手や品物を問わず使える便利な言い回しです。

ややあらたまった相手や仕事上の取引先など、
儀礼的にまとめたほうがよいときは、これらの表現が適しています。

しかし、親しい間柄の相手や、気を遣って選んでくれたことがわかる品物に対しては、オーソドックスである分、少し物足りなさを感じます。

相手や品物に応じて具体的な表現を盛り込み、自分の感謝の気持ちを生き生きと伝えたいものです。

お中元・お歳暮へのお礼状の書き方、基本構成とは?

最近では、お礼状を省略するケースもありますが、
やはり「季節のあいさつ」「日頃の感謝の気持ち」を相手に伝えたいところです。

お中元・お歳暮へのお礼状は、「確かに届きました」という通知も兼ねています。
ですから、受けとってすぐにお礼状を出すことがいちばん大切です。

そこで、お中元・お歳暮のお礼状の書き方の基本構成をわかりやすく紹介します!

  • お中元・お歳暮へのお礼状の基本構成!
  • お中元・お歳暮へのお礼状の基本文例!
  • お礼状で使える言い回し!

などもまとめているので、お中元・お歳暮のお礼状の書き方をマスターしちゃいましょう^^


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お中元・お歳暮へのお礼状の基本構成!

▲お中元・お歳暮へのお礼状文例(ややあらたまった相手)

お中元・お歳暮へのお礼状 基本構成!

  • ① 頭語
  • ② 時候のあいさつ
  • ③ 相手の息災を喜ぶ言葉
  • ④ 自分の安否を伝える
  • ⑤ お中元(お歳暮)を受け取ったお礼
  • ⑥ 品物についての感想
  • ⑦ 今後につなげるあいさつ
  • ⑧ 結語

お礼状の構成は次の通りで、赤字の項日は必ず盛り込みます。

あらたまった相手や儀礼的なお礼状の場合は、
形式にのっとり、頭語や時候のあいさつから始めるのがいいでしょう。

季節のあいさつであるお中元・お歳暮が贈られたということは、
相手が元気に暮らしているというあらわれでもあります。

なので、相手に対しての安否のあいさつ()は、
「いかがお過ごしですか?」という問いかけではなく
「お元気そうでなによりです」と相手の無事・健康・息災を喜ぶ表現にします。

の贈られた品物についての感想は、
できれば具体的な表現で、自分の気持ちを伝えたいところです。

別記事で、贈られた品物や相手との関係に応じた表現の例をご紹介していますので、ご参考に。
お中元・お歳暮の品物に応じたお礼の手紙文例集!>>


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お中元・お歳暮のお礼状で使える言い回し!

▲お中元・お歳暮のお礼状文例(親しい間柄の相手)

親しい相手へのお礼状や、感謝の気持ちを強調したい場合は、あえて時候のあいさつを省いて「このたびはありがとうございます」という感謝の言葉で書き出す方法もあります^^

③ 相手の息災を喜ぶ言葉

  • 皆様お元気そうで何よりと存じます。
  • 奥様からごていねいなごあいさつのお手紙をいただき、恐縮しております。
  • 皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

⑦ 今後につなげるあいさつ

  • 夏バテなどなさいませんよう、ご自愛ください。
  • ご家族おそろいで、よい新年をお迎えになられますよう、お祈り申し上げます。
  • 今後とも変わらぬご交誼のほどを、心よりお願い申し上げます。

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さいごに

お礼は電話より手紙やはがきのほうが丁寧ですが、時と場合によります。
親しい間柄では、お礼を兼ねて近況伺いのために電話をするほうが相手も喜ぶ場合があります。

また、生鮮食料品を送られた場合や、期日指定で配送を手配した場合などは、先方も到着を気にかけているはずです。
受けとったらすぐにお礼の電話をして、きちんと届いたことを知らせ、後日あらためてお礼状を出せばより丁寧です。

お中元・お歳暮の送り状の書き方と基本構成とは?

最近では自分用や友人にお中元やお歳暮を贈るケースも増えてきましたが勤務先の上司や取引先、仲人、習い事の先生などなど。お中元やお歳暮は目上の人に贈ることがほとんどですよね。

先方に対して失礼がないようにしたいものです^^;

そこで重要になるのが「送り状」です!

季節のあいさつと日頃の感謝を込めた「送り状」の書き方をわかりやすく紹介します。

  • 基本文例と書き方のポイントとは?
  • 送り状の文例集!
  • 事前に贈る? 品物に添える?

などもまとめているので、お中元・お歳暮の送り状の書き方をマスターしちゃいましょう^^


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お中元・お歳暮の送り状の基本文例と書き方のポイント!

▲お中元・お歳暮の送り状の基本文例

お中元・お歳暮の送り状 基本構成!

  • ① 頭語
  • ② 時候のあいさつ
  • ③ 相手の安否を尋ねる
  • ④ 自分の安否を伝える
  • ⑤ ご無沙汰のおわび
  • ⑥ 日ごろの感謝の気持ち
  • ⑦ そのしるしとして、お中元(お歳暮)を贈ること
  • ⑧ 品物について
  • ⑨ 送付する略儀のおわび
  • ⑩ 今後につなげるあいさつ
  • ⑪ 結語

基本的な構成は上記の通りで、赤文字の項日は必ず盛り込みます。

②③⑥⑦⑩の部分を意識して、相手との関係や品物に応じて書き進めるとまとまりがよくなります^^

● ⑧の品物に関する表現の補足

  • 珍しい品物、特産品などの場合はそのいわれや食べ方、使い方
  • どこからどのように送ったか
  • 品物の到着予定日

など、相手の状況に合わせて知らせておいたほうが親切と思われることを書き添えます。

● ⑨のおわびの補足

本来お中元やお歳暮は、直接相手のお宅へ持参するのが正式とされています。現在は、デパートなどから配送する方法が一般的になっており、送付すること自体は失礼にはあたりませんが、格式を重んじる相手で、ご自宅が近隣にあるような場合は、ひとこと添えると丁寧です。

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他の言い回し、送り状の文例集!

②③⑥⑦⑩の部分がベースになるので、この部分で他に使えそうな言い回しや文例を紹介します!

⑥ 日ごろの感謝の気持ち

  • 平素はひとかたならぬご厚情をたまわり、厚く御礼を申し上げます。
  • 日ごろから主人がたいへんお世話になり、まことにありがたく存じております。
  • 日ごろは親身なご指導をいただき、深く感謝しております。
  • いつも娘がお世話をかけております。
  • 平素よりなにかとお心をかけていただき、あらためて御礼を申し上げます。
  • 一年間、未熟な私どもをお導きくださいまして、本当にありがとうございました。
  • 日ごろより当店をご愛顧いただき、心より御礼を申し上げます。

⑩ 今後につなげるあいさつ

  • 今年は猛暑との予想でございます。くれぐれもお体をおいといください。
  • 暑さ(寒さ)厳しき折、いっそうのご自愛をお祈りいたしております。
  • ますます暑さ(寒さ)がつのりますので、お体を大切にお過ごしください。
  • 今後ともなにかとお世話になることと存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
  • 今後ともよろしくご指導のほどをお願い申し上げます。
  • 本来ならばごあいさつに伺うべきところ、まことに略儀ながら書中にて失礼させていただきます。

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事前に贈るか? 品物に添えるのか?

お中元やお歳暮の送り状をいざ書き進めても
どのタイミングで送り状を送るべきなのか少し考えてしまったりします^^;

そこで、送り状の送り方についてまとめます!

  • 挨拶文を品物に添えるほうが実際的!
  • 文面は「お送り(お届け)いたしました」などとします。
    品物が先で送り状が後になるような失敗がありません。

  • 送り状を品物より先に送るほうが丁寧な印象!
  • 事前に送る場合は「(品物)を別便にてお送りいたしました」などとします。
    品物が到着する前日までには届くように送りましょう。

送るときは、封書でなく、はがきでもかまいません添え状の場合は、
便箋またはカードに書きますが、いったん封筒に入れてから品物に添えるのがマナーです。

どちらでも、送り状の役割りが果たせていれば失礼にはあたりません^^

さいごに

さいごにお中元・お歳暮の送り状の抑えておきたいポイントをおさらいします!

基本構成のおさらい!

  • ② 時候のあいさつ
  • ③ 相手の安否を尋ねる
  • ⑥ 日ごろの感謝の気持ち
  • ⑦ そのしるしとして、お中元(お歳暮)を贈ること
  • ⑩ 今後につなげるあいさつ
お中元・お歳暮は「日ごろの感謝の意を込めて」「季節のけじめのごあいさつ」として贈るものです。あくまでも主体は感謝やあいさつの言葉で、それを形にしたのが品物です。

「お中元」「お歳暮」と書いたのし紙をつけただけの品物をデパートなどから送りっぱなし、というのは先方に対して失礼にあたる場合があるので注意しましょう^^

お中元・お歳暮の送り状によく使われる言い回し例文集!

お中元・お歳暮の書き方の基本構成で紹介したものだけでなく
送り状を書くときの参考になるような文例を紹介します!

また、お歳暮を贈るのは、厳しい寒さの入り口にあたる季節で、
年末を控え、なにかと気ぜわしいときでもあります。

時候のあいさつも、相手の状況や季節的な環境を的確に踏まえたものにしたいところですよね^^

  • お中元の際のあいさつ集!
  • お歳暮の際のあいさつ集!
  • 贈った品物についての言い回し集!

などもまとめているので、お中元やお歳暮の送り状の書く参考に^^


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お中元の際のあいさつ(②③)

  • 梅雨明けが待たれる今日このごろでございますが、皆様にはご息災にお過ごしのことと存じます。
  • 梅雨も明け、すがすがしい縁日がうれしい季節となりました。
  • 長かった梅雨も明け、いよいよ本格的な夏が到来いたしました。
  • 夏の空かまぶしく感じられるころとなりましたが、ご家族の皆様いかがお過ごしでしょうか。
  • 暑さいよいよ厳しき析となりましたが、ご一同様にはご息災にお過ごしのこととお喜び申し上げます。

お歳暮の際のあいさつ(②③)

  • 年の瀬も押し迫り、寒さもいよいよ本番を迎えましたが、皆様にはご健勝にお過ごしのことと存じます。
  • 本年も残すところあとわずかとなり、何かとお忙しくお過ごしのことと拝察いたします。
  • 本格的な冬の到来を迎え、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
  • 師走を迎え、気ぜわしい縁日がつづきますが、ご家族の皆様にはおすこやかにお過ごしのことと存じます。
  • 寒気厳しい日々のうちに、年末も押し迫ってまいりましたが、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

贈った品物についての言い回し(⑦)

▲ お中元・お歳暮の送り状の基本文例

別の記事(お中元・お歳暮の送り状の基本構成)で紹介した基本の構成をおさらいします!

お中元・お歳暮の送り状 基本構成!

  • 夏の(暮れの)ごあいさつのおしるしまでに、
  • 心ばかりの品をご送付申し上げましたので、
  • ご笑納くだされば幸いに存じます」など、
  • A. 贈る目的(お中元・お歳暮として品物を贈ることを伝える)
  • B. 自分の贈った品物について
  • C. 相手への希望

⑦の贈った品物についての言い回しはこのような順に述べるのが基本です。
具体的な品物や相手との関係に応じて、言い回しをアレンジしてみましょう^^


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A. 贈る目的

「お中元(お歳暮)として」ということを言いたいわけですが、
これではあまりに直接的過ぎる印象になります。

「お中元」「お歳暮」という言葉を使うこと自体はかまいませんが、少しソフトな言い方を心がけたいです。

  • お中元(お歳暮)のしるしといたしまして……
  • ささやかなお中元のごあいさつまでに
  • 夏(年末)のごあいさつといたしまして……
  • 日ごろの感謝のおしるしまでに……
  • いつもお世話になっておりますことへの、気持ちばかりのお礼といたしまして
  • 年末にあたり、ご家族で召し上がっていただきたく……
  • お正月の祝い膳にお加えいただければ幸いに存じまして……

ちなみに、お中元やお歳暮はで元来は神仏行事にかかわる慣習で、
現在もお歳暮には正月行事の準備に必要な食品などが贈られています。

お歳暮のあいさつでは「お正月に役立てていただきたい」とするのもいいでしょう^^

B. 贈った品物について

「つまらないものですが」という言い方は、謙譲の度が過ぎて、あまり現代的とはいえません^^;

  • ささやかな
  • 気持ちばかりの
  • 心ばかりの
  • 珍しくもございませんが……
  • お好みに合うかどうかわかりませんが

程度にとどめるか、あるいは、

  • ○○がお好きと伺いましたので……
  • 当地ではちょうど○○の旬でございますので……
  • 幸いにいい○○が手に入りましたので

など、相手のことを思って選んだ品物だということをさりげなくアピールするのもいいでしょう。

その他、配送を依頼した先や、品物の到着予定についても、必要に応じてふれます。

  • 本日、○○デパートよりお送り申し上げました。
  • 別便にてお送りいたしました。
  • お休みの○月○日(○)にお届けするよう、手配いたしました。
  • ご家族の皆様でお召し上がりいただければと、○月○日の日曜日に配達を指定しました。

C. 相手への希望

相手に「受けとってほしい」「食べてほしい」「使ってほしい」ということを伝えます。

基本的な言い回しとして、基本文例にも用いた「ご笑納(ください)」という表現があります。
「笑納」というのは、『お笑いぐさまでに受けとってください』という意味を含めて何かを贈るときのあいさつ語です。食品の場合は「ご笑味(ください)」という言い方もします。

その他の言い回しとしては、

  • お納めくだされば幸いです。
  • ご受納いただければ幸甚に存じます。
  • お試しいただけたらと存じます。
  • お使いいただければ、ありかたく存じます。
  • お目に合えばよろしいのですが。
  • お召し上がりください。
  • どうか、お納めくださいますように。

など、押しつけがましい言い方にならないよう、気をつけます^^


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さいごに

通常の手紙では、時候のあいさつを「〇〇の候(みぎり・節)」という言葉だけですませる場合もあります。しかし、お中元・お歳暮は、季節のごあいさつ、あるいはご機嫌伺いが大きな目的になっていますので、相手に語りかけるように具体的な表現を使うほうがいいでしょう。

そして、季節のあいさつを受ける形で、相手の息災を思いやる表現をつづけると、自然な書き出しのあいさつとなります^^

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